贈答用商材のECサイトを得意先の購買システムに直結
SAP Aribaとの連携で結び付きを一層強固に

アートグリーン株式会社ロゴ_ASTERIAWarp導入事例
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法人贈答用の胡蝶蘭を主力商品として扱うアートグリーン株式会社。同社にとって、得意先との取引プロセスを効率化し、関係を強化することは大きな課題でした。その解決策として同社では、パナソニック デジタル株式会社(以下、パナソニック デジタル)による支援のもと、自社ECサイトと得意先の購買システム「SAP Ariba」をパンチアウト連携によって直結させました。そのプロジェクトを牽引した同社 取締役の山村 浩二氏と、事業企画室の小林 嶺太氏に話を伺います。
導入のポイント
得意先との取引の効率化・関係強化が課題に。得意先の購買システムから直接受注

パナソニック デジタルがデータ連携の実装を全面支援。特殊なパンチアウト連携を計画どおりに実現
「ASTERIA Warp」をパンチアウト連携に活用。他業務の効率化にもデータ連携基盤を活用へ
課題
  • 手探りで始めたベンダー探しは頼れる相手が見当たらない

  • 繁閑差の大きい受注業務、繁忙期の効率化が急務

  • 連携の実装開始後に突き当たった難題、贈答品取引の壁に直面

解決
  • パナソニック デジタルと出会い、実績あるベンダーを発見

  • パンチアウト連携で受注を集約、受注業務の効率化に期待

  • 特有の項目を「ASTERIA Warp」で実装、贈答品特有の要件を満たす

「パンチアウト連携」に「利用しやすい導線の整備」と「業務効率化」の期待を寄せる

――このたび貴社では、贈答用の胡蝶蘭や観葉植物のECサイトと、得意先企業が調達・購買業務に用いているシステム「SAP Ariba」とのパンチアウト連携を実現されました。パンチアウト連携は、商品を調達する企業(バイヤー)の購買システムと、商品を提供する企業のカタログとを連携させることで、バイヤー企業が自社の購買システム上で商品の選定から発注までを完結できるようにする仕組みです。まずは、この仕組みの構築に乗り出した経緯についてお聞かせください。

小林氏 きっかけは、得意先からパンチアウト連携の実現を要請されたことです。同社はグループ全体の間接材調達・購買をSAP Aribaで一元管理しており、同システムと当社のECサイトを直結させ、胡蝶蘭の調達・購買も一元化したいとのご要望でした。


――得意先からの要請とはいえ、パンチアウト連携の実現には相応の対応が必要になります。その投資に対する、貴社としての狙い、期待は何だったのでしょうか。

山村氏 狙いの一つは、得意先とのつながりの強化です。顧客企業への贈答用にグループ全体で毎年相当数の胡蝶蘭を購入いただいておりますが、購入経路は部門・部署やグループ会社ごとに異なっていました。この購買活動を、パンチアウト連携によってECサイトに集約できると考えました。


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アートグリーン株式会社 取締役 山村 浩二 氏

――パンチアウト連携を通じて、お客様が利用しやすい導線を整備し、継続的な取引の確立が可能になるということですね。

山村氏 おっしゃるとおりです。もう一つ、受注業務の効率化への期待もありました。当社への発注方法はお客様ごとに異なり、ECサイト経由のほか、メールやFAXでの発注もあります。そのため、受注処理には相応の時間がかかっていました。また、贈答用胡蝶蘭は繁閑の差が大きく、毎春の繁忙期は1日500~1,000件の受注があります。この繁忙期をいかに効率的に処理するかが重要な課題であり、その打ち手としてパンチアウト連携に大きな可能性を感じました。

パナソニック デジタルと出会いプロジェクトを本格始動

――パンチアウト連携を支援するパートナーとして、パナソニック デジタルを採用した理由を教えてください。

小林氏 我々がパンチアウト連携に乗り出した当時、連携の実装(インテグレーション)で実績を持つベンダーはほとんどなく、「パンチアウト」で検索してもほぼ何もヒットしませんでした。そこで得意先の協力も得ながらベンダーを探し、見つけ出したのがパナソニック デジタルです。同社にパンチアウト連携の実績があると聞き、当社からアプローチしたことで、プロジェクトが本格的に始まりました。


――パナソニック デジタルの採用と併せて、パンチアウト連携の基盤としてアステリアのデータ連携ツール「ASTERIA Warp」を選ばれました。選定の決め手は何だったのでしょうか。

小林氏 ASTERIA Warpの採用はパナソニック デジタルの勧めによるもので、同社が同ツールに精通している安心感もありました。加えてノーコードでデータ連携できる扱いやすさも魅力で、保守を自社で行える可能性に加え、パンチアウト連携以外への活用も見込めると判断しました。


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アートグリーン株式会社 管理本部 人事総務部 事業企画室 アシスタントマネージャー 小林 嶺太 氏


難局を乗り越えパンチアウト連携で「ギフト商品」の扱いを可能に

――パンチアウト連携を巡るパナソニック デジタルの支援はどのようなもので、どう評価していますか。

小林氏 パンチアウト連携は大規模なシステム構築プロジェクトで、当社にはこの種のITプロジェクト経験がなかったため、プロジェクトマネジメントのほぼ全てをパナソニック デジタルに担っていただきました。プロジェクトには当社と得意先のほか、SAP Aribaの連携先であるECサイトのカートシステム提供元も参加し、パナソニック デジタルは関係各社の中心に立って全体をマネージしながらデータ連携の実装を支援してくれました。
連携が実現できたのは、同社の手厚い支援のおかげと感謝しています。


ASTERIAWarp導入事例アートグリーン様
受注業務のBefore/After

―― プロジェクトの途上で苦労された点は何かありますか。

小林氏 難しかったのは、胡蝶蘭という「贈答品」をSAP Aribaとのパンチアウト連携で扱えるようにすることです。SAP Aribaは間接材の調達・購買システムで、贈答品の扱いを想定した設計になっていません。そのため胡蝶蘭の発注に必要な「届け先」などの入力項目が用意されておらず、これらを追加したうえで連携を実現する必要がある点に難しさがありました。

山村氏 通常の間接材と異なり、胡蝶蘭の発注では、商品の届け先はもとより「立札に記す氏名」など入力項目が多くなります。贈答品特有の項目を扱ったパンチアウト連携の前例がなく、大変でした。具体的には、発注に必須の情報を選び抜いてSAP Ariba上での入力を可能にし、そのデータをASTERIA Warp経由でECサイトのカートシステムへ橋渡しする仕組みづくりに、かなりの工夫と時間を要したのです。


――その難しさは、何らかの弊害を生んだのでしょうか。

山村氏 実は、パンチアウト連携のテスト時に何度やってもエラーが出て、連携を諦めかけたほどです。


――その難局をどう乗り越えたのでしょうか。

小林氏 パナソニック デジタルの粘り強い支援に助けられました。得意先側のメンバーも我々同様ITの専門家ではなく、システム的なトラブルへの対処法をご存じなかったため、エラーのたびにパナソニック デジタルの担当者に問い合わせ、対処法をアドバイスいただきました。また、得意先やカートシステム提供元との技術的なやり取りでも間に立っていただき、難局を乗り越えられました。


ユーザー視点での伴走支援が成功を生む

――パナソニック デジタルの支援で強く印象に残っている点を改めて教えてください。

山村氏 問い合わせメールへのレスポンスは常に迅速で、回答・提案も的確です。担当者が交代しても引き継ぎがしっかり行われ問題が起きないため、サービスの安心感・安定感は抜群で、発展性も見込めます。

小林氏 同社の支援が素晴らしいのは、常に我々の視点に立ち、ニーズや思いに寄り添った伴走型のサポートを提供してくれる点です。カートシステムのエンジニアや得意先との打ち合わせには常に同席し、貴重な意見やアイデアを提供いただけました。いまや同社はシステム施策の策定・展開に欠かせないITコンサルタント的な存在であり、その支援がパンチアウト連携の成功につながったと評価しています。



システムの横展開を視野に

――顧客企業とのパンチアウト連携は、フラワービジネス業界内でレアなケースと伺っています。

山村氏 B2Bのフラワービジネスを展開する企業は少なくありませんが、お客様企業とのパンチアウト連携を実現しているのは日本では当社だけではないかと思います。参考事例がなく手探りでのチャレンジでしたが、結果的に他社に先駆けて取引の効率化を図りつつ、お客様と継続的な取引につながる基盤を構築できて良かったです。


アートグリーン株式会社が取り扱う胡蝶蘭




――得意先からの評価はいかがでしょうか。

小林氏 従来はカタログを見て表計算ソフトに注文情報を手入力する方法だったそうですが、いまではSAP Ariba上で商品を選び、画面上で必要事項を指定するだけになり、「注文が楽になった」との声をいただいています。


――パンチアウト連携の仕組みを他の企業に横展開する計画はありますか。

山村氏 もちろんです。すでに数社のお客様とパンチアウト連携の話を進めています。


――最後に、パナソニック デジタルへの今後の期待をお聞かせください。

山村氏 同社にはパンチアウト連携にとどまらず、当社のシステム化・DX全般を支援いただきたいと願っています。例えば、ASTERIA Warpを他システム間の連携にも適用し、業務の効率化・自動化に活かしたいと考えており、その際も支援をお願いしたいです。今後もシステム施策の相談相手としてまずパナソニック デジタルに問い合わせることを基本にしていく考えです。

パナソニック デジタル に相談してみる

当社担当からひとこと

岡本 侑璃
アートグリーン様の新たなチャレンジにご一緒できたことを大変嬉しく思います。本件では、ギフト商材ならではの要件を整理しながら、SAP Aribaと自社ECサイトをつなぐパンチアウト連携を実現しました。本件を通じて構築した仕組みが、お客様にとって利用しやすい購買環境の実現につながれば幸いです。
今後もアートグリーン様のパートナーとして、IT活用や業務改善に関するさまざまなご相談にお応えしてまいります。
取材︓2026年7月29日 
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